






あの世覗き見紀行、はじまります。
京都の三大葬送地の一つである蓮台野。
そこは今でも、不思議がいっぱい。
そもそも千本通の名前の由来は卒塔婆千本。洛中を囲んだ御土居の北端には、たくさんの物語と石仏が埋まっているのです。
船岡山から千本通まで、ぐるりとあの世をひと回り。
町の発展に飲み込まれた歴史の残り香を探します。
見えてくるのは、あの世を恐れながら、覗き見したいという人々の願いと物語。
死者を裁く閻魔様と、苦しみから人々を救うお地蔵様。紫式部が地獄に落ちた伝説と、彼女を救う供養塔。
伝説の武士に退治された土蜘蛛。
ここにもあった幽霊飴。
呪詛された天皇の火葬塚。
そして、見えそうで見えない奇妙な石仏。
あの世と観光を考える怪談史研究家井上の案内で、京都とこの世のキワを歩きませんか?
開催予定 / 2025年6月14日(土)
開始 / 10:00 終了 / 12:00頃
参加費 / 5,000円(消費税・保険料・拝観料込)
※中学生以下は、保護者同伴に限り参加費用不要
定員 / 20名(要予約)
集合 / 建勲神社 大鳥居前
おすすめ参考書籍
堤邦彦『京都怪談巡礼』淡交社
堤邦彦『江戸の怪異譚 地下水脈の系譜』ぺりかん社
『京都叢書』 関連 増補京都叢書刊行会ほか
石井琴水『伝説の都 七野の巻』浄瑠璃世界社出版部
田中緑紅『緑紅叢書』シリーズ 京を語る会
竹村俊則『昭和京都名所圖會5 洛中』駸々堂
五来重『日本人の死生観』角川書店
小松和彦『京都魔界案内』光文社
柳田國男『遠野物語』
清水邦彦『お地蔵さんと日本人』法藏館
竹下数馬 編『文学遺跡辞典 詩歌編』東京堂出版
石田瑞麿『日本人と地獄』講談社
高田衛『江戸怪談集』岩波書店
高田衛『叢書江戸文庫 仏教説話集成 二』国書刊行会
水木しげる『決定版日本妖怪大全 妖怪・あの世・神様』講談社
木場貴俊『怪異をつくる 日本近世怪異文化史』文学通信
井上真史『現代「ますように」考 こわくてかわいい日本の民間信仰』淡交社
怪談文芸研究会、寺社縁起研究会、宗教民俗学会所属。暇があれば伝承地を歩き絵馬を眺める、おもろがりのフィールドワーカー。